びゃーと全身で投げたはず
近所の材木屋の脇に生えているはっさくを二つもいで帰る。
はっさく泥棒は鼠の様に緊張しながら葉を揺らす。
両手の丸は冷たく重く達成感もまた独り占めしている。
包丁でヘソをざっくり割り
すっぱい
食いつく私に向かって はっさくは
生きている汁みたいなものを全力で投げつけてくる。
目玉の真ん中。爆心地は大量の涙を噴出す。
涙は暖かくて
潤んで世界が見えない
空っぽだ
からっぽだ
ん
ちょっと苦い
(実在の地所、人物とは関係ありません)
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